二胡は温度・湿度の変化の影響を非常に受けやすい楽器です。不適切な環境の中に置いておくと、皮の劣化、木部のヒビや割れにつながり、楽器の状態を悪くしてしまいます。
保管
- 直射日光を避け、温度変化の激しい場所(冷暖房器具のそば等)、湿気の多い場所(加湿器のそばや風呂場等)、また乾燥しすぎる場所に置かないよう気をつけてください。
- 使用しない時はケースに入れ、安定した低い場所に寝かせた状態で保管してください。立てかけたりすると転倒し、破損・故障の原因となります。
- 使用後は本体や弦を乾いた柔らかい布で拭いてからしまってください。そのまま放っておくと、松脂がこびりついたり、弦が錆びてしまうことがあります。
チューニング
- 毎回、練習する際にチューナーなどを使ってチューニングをしてください。
- チューニングの際は糸巻を回転させて内弦(上)を4D、外弦(下)を4Aの音高にあわせてください。糸巻は、上下とも二胡を構えた状態で手前に回すと音高は高く、奥に回すと低くなります。
(注)チューニングの方法は、糸巻の形式により方向が異なる場合がございます。上記は金属軸で芯棒に弦を巻き付けるタイプの説明です。
弦の交換方法
- 1.
- 弓や駒、フェルトなどの部品をはずします。
- 2.
- 金属の筒の内部から芯棒が出るまで弦をゆるめ、琴托の裏にあるテールピースから弦を外し、古い弦を取り外します。
- 3.
- 新しい弦の端の輪になっている部分をテールピースに引っかけます。
- 4.
- 外弦を千斤に通し、下の糸巻の芯棒に外側から巻きます。(内弦の場合は上の糸巻に内側から巻きます)。この時、芯棒の先端にある突起より内側に弦を巻き付けます。
- 5.
- 弦を芯棒に数回巻き付けたら、先端の穴に二回通して弦を引っ張って固定します。
- 6.
- 芯棒の突起が上下まっすぐになるように、指で挟んで固定しながら糸巻を締めていきます(芯棒の突起が斜めの状態のまま締めていくと内部でひっかかり、糸巻が動かなくなってしまうことがありますので注意してください)。
- 7.
- 芯棒の向きが安定したら弦の端を切り、チューニング(内弦4D、外弦4A)をしながら、弦を張っていきます。
そのまま放っておくと、松脂がこびりついたり、弦が錆びてしまうことがあります。
(注)弦の交換方法は、糸巻の形式により方向が異なる場合がございます。上記は金属軸で芯棒に弦を巻き付けるタイプの説明です。