現在、野生のニシキヘビは一級保護動物に指定され、捕獲は厳しく規制されています。そのため中国で作られている二胡の多くには"青皮"と呼ばれる人工飼育のニシキヘビの皮が使われていますが、天華之韻には最高級とされる雲南省原産の野生のニシキヘビの皮"黄皮"、その中でも鱗の大きさが均一で艶があり、色合いが鮮明なものを厳選し使用しています。
熱帯の森で何年もかかって育った野生ニシキヘビの皮だからこそ、深い音色と繊細な表現が可能になるのです。
ヴァイオリンのような指板がない二胡は安定した正確な音位をとるのが難しく、入門者が学習する際の最大の壁となっていました。
賈鵬芳氏が十数年におよぶ日本での指導経験に基づいて研究・開発した"音位標尺"は、千斤部分に取り付けるだけで各調の音位を目で確認しながら練習したり、幅広いポジション移動時でも正確に音位をとる指標となります。
また、軸を回転させることで転調にも対応することができ、使用しない時は簡単に取り外すことができます。
賈鵬芳氏と張立斌氏により共同開発された千斤は、中国開発関連部門の特許を取得しています。
粘りと硬さがある水牛の角を使うことにより従来の千斤になかった安定感を実現し、その響きの豊かさは中国科学院音響研究所の検査でも証明されています。
無駄のないデザイン、水牛ならではの自然な光沢が二胡に美しく調和します。
樹齢100年以上の老木から十分に陽光を浴びた部分を厳選し、使用した天華之韻。
揃った木目と均一な密度を持つ木材は音色の浸透性、振動性に優れ、二胡制作材料として大変重宝されています。